現在位置 : トップページ > 人間臭さこそがまちづくりだ!! 「歌舞伎町ルネッサンス」・吉本興業移転

人間臭さこそがまちづくりだ!! 「歌舞伎町ルネッサンス」・吉本興業移転

オフィスに生まれ変わった旧四谷第5小学校

 子どもたちの歓声が聞こえなくなって10年。76年前・昭和9(1934)年に建てられ平成9年に廃校になった小学校が「笑いの気」で蘇った―。


 東京都新宿区歌舞伎町にある旧四谷第5小学校に吉本興業グループ東京本部が3ヵ月が経つ。古い校舎の構造は、そのままオフィスに引き継がれている。同社トップの英断。「おもろいんちゃう」の一言で決まった。全国の不要になった公的施設の新しい活用モデルとして、吉本はお笑いとともに新しい勇気と力を与えてくれた。吉本興業の入居は「笑い」をキーワードとした新たな人の流れをつくり、歌舞伎町のまちを変えようとしている。人間臭さを原点に置いたアプローチだ。

 

「おもろいんちゃう」 トップの直感

何もないけどオフィスに使っちゃえ!

 

 廃校となっていた校舎は新宿区が所有。歌舞伎町ルネッサンスと呼ばれる、日本一の歓楽街再生事業の中で、吉本興業グループ東京本部が施設へ移転してから3カ月。

 

 グループの(株)よしもとアドミニストレーション総務・人事センター東京総務人事サポート室長の林尚恒氏は「移転はトップの『おもろいんちゃう』という一言で決まった。しかしスタッフは、廃校、放置自転車、歓楽街などの要素から多くが内心、疑問を抱くか、反対だった。移転後3週間経ち『あー来て良かったな』という気持ちに変わった。人の出入りで雰囲気が一変した。自転車の放置場所となっていた中庭は、青々とした芝生に覆われ、芝生を囲む3階建ての校舎をそのまま生かしたオフィスでは社員が生き生きと働く。実家に帰った時の、ほっとできる空間のイメージ。都心のど真ん中で2400坪もの敷地の中に、中庭がある低層3階建て。ある意味では大変贅沢な使いかたともいえる。実際、訪れる人の多くがいい事務所ですねと褒めてくれる。公的施設をオフィスに使った良い事例になるのではないか」と説明する。

 

08080501c.jpg 

  08080501b.jpg

 

 素朴でオープンで「人間臭さ」溢れる事務所。高層ビルの豪華で機能的で、閉鎖された事務所とは正反対。これこそが21世紀型事務所のあり方ではと考えさせられる。

 

 「歌舞伎町ルネッサンス」について林氏は「まちづくりのイベントに当社のタレントを参加させることでメディア露出度は高くなる。吉本興業の原点は人。人間の欲のまちだった歌舞伎町をエンターテインメントのまちに変えようとしている。(行政主導ではない)人間臭いまちづくりを支援することが当社の役割」とポイントに触れた。

 

 (村上一成)

▲ページの先頭へ