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世界の水産物 魚介類調達に異変あり 「買い負け」続く輸入大国ニッポン

マグロ加工工場―中国で消費が急激に増加中

 今年1月、築地市場初競りで、青森県大間産のマグロが1本607万円の最高値で競り落とされたのは記憶に新しい。1キロ2万2000円で昨年よりも2000円高い。競り落としたのは日本人ではなく香港人鄭威濤(リッキー・チェン)氏だった。リッキー氏は香港で味千ラーメンを拡大させ、赤坂に回転寿司「板前寿司」を経営する風雲児。

 

 

健康志向と日本食ブームで消費拡大
2015年には1100万t不足!?
「大食」中国へ全世界の33%

 

 近年における中国の食糧消費量の増加は凄まじい。中国はここ20年間で魚介類の消費が約5倍、肉類の消費が30年間で6倍、特に牛肉の消費は16倍に増えている。また、異常なスピードでマグロの消費が増加。全世界の魚介類の33%が、人口13億人の大食中国の腹に収まっている。

 

 経済成長がめざましい中国は、2005年に水産物輸入量で日本を追い抜き世界トップに躍り出た。中国の場合、輸入魚介類のすべてを消費するわけでなく、原料として輸入し加工して輸出するものや、養殖用魚飼料用の魚粉が含まれる。中国人が食べる魚は川魚が一般的だが、超冷凍技術や解凍技術、温度管理の徹底により高級魚のマグロといった海鮮魚を食べる生活が広まってきている。

 

 世界の漁業・養殖業生産量においても4割近いシェアを中国が占めており、輸出先には日本、アメリカ、韓国、ヨーロッパ連合(EU)などがある。中国は水産物生産においても世界一になったのだ。

 

 ヨーロッパ、アメリカにおいても狂牛病や鶏インフルエンザの影響や、健康志向、日本食ブームにより、魚介類の消費が微増。世界の白身魚消費の9割を占めているヨーロッパ・アメリカでも、寿司ブームが起きている。


 中国では富裕層向けのマグロビジネスが国策含め、次々と始動。海外で寿司ネタ調達に走る回転寿司チェーンが語る日本輸入業者の「買い負け」実態やロシアの「日本ブーム」詳細は紙面に掲載。


(轟晃爾)

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