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「見える化」で従業員が省エネ 省エネ・環境をビジネスに生かすワタミ(1/3)

 09年4月に施行する改正省エネ法では小規模な飲食店もチェーン単位で規制の対象となるため、FC・チェーン業界の対応が急がれている。ワタミグループでは04年から、293店舗にいつ・どこで・どのくらい電気を使用したか「見える化」するモニタリングシステムを導入している。従業員自身が無駄な電力を使用した時間帯や場所を目で確認できるようになり、無駄な電気を切る習慣は各店舗に定着。導入前と比べ、07年度は年に1億7000万円も電気代を削減した。


 
 
 廃棄物の削減、店舗にかかるエネルギーの効率化は外食産業に共通のテーマ。こうした課題にグループ全体で取り組んでいるのが居酒屋3大チェーンのワタミだ。外食業界で居酒屋の苦戦が続くなか、省エネや環境配慮をコスト削減や従業員教育、建設事業などに生かしている。
 
 省エネ対策では04年8月にエネルギーマネジメントシステムを導入。一般に従業員の省エネ努力と機器の運用改善だけで電気使用量を1割削減できるといわれている。しかしワタミの場合07年度は導入前に比べ、電気使用量を13.6%、金額にして1億7000万円(1店舗平均約58万円)削減した。
 
 この取り組みは、経済産業省などが今年3月に発表した「一般飲食店における省エネルギー実施要領」でも参考にされた。
 
 エネルギーマネジメントシステムは、イーキュービック(株)が03年に開発したもの。エリアごと・機器ごとに電気使用量を24時間計測(モニタリング)し、電気の使用状況を明らかにする。計測するのは客席と厨房それぞれの照明・空調・換気扇と、外の看板の計7カ所。冷蔵庫・冷凍庫など従業員がコントロールできないものは計測しない。
 
 1週間分のレポートがイーキュービックから各店舗と本社に送られる。店舗別のランキングは、全体の底上げにも使われる。
 
 上の折れ線グラフは機器ごとの使用量を示す。下の棒グラフは営業時間外に電気を使用した時間帯が赤く表示される(下図)。
 
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 「厨房での仕込み中に客席照明は要らない」、「客席の清掃中に空調はこんなに必要ない」といった具合にスイッチを切ったり電気使用量を減らし無駄を取っていく。

 
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 営業時間外の消費電力から、清掃やスタンバイに必要な分を差し引いたのが無駄電力。分かりやすいように金額で「ムダ電力量○○kWh、換算料金○○円」と表示される。
 
 これまで、電力会社からの請求書は総量のみで、1.2カ月のタイムラグもあるためどこにムダがあるのか分かりにくかった。一方、「電気使用量が見えるようになると全然違う」とワタミ(株)広報・IR担当の寺西雄一氏。「04年8月に開始すると劇的に変化し、1カ月程度で絞れるところは全部絞ってしまった」という。現在その状態をキープしている。
 

(続きは次回)

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