現在位置 : トップページ > 売掛金を100%証保する「好決済代行システム」が好評 インフォマートのBtoB成功の秘訣

売掛金を100%証保する「好決済代行システム」が好評 インフォマートのBtoB成功の秘訣

利用企業数は右肩上がり

 (株)インフォマートが、食材の売り手と買い手の企業間電子商取引事業をスタートしたのは1998年。2年前の1996年に、国内初の検索サイト「Yahoo! JAPAN」がサービスを開始し、企業消費者間電子商取引ビジネスが次々と始まった時期である。国内の企業間電子商取引事業においては、まだビジネスを進める企業が少なく、同社はパイオニア的存在。

 

 始めて半年間、食材の売り手と買い手約5000社に対し、FAXDMで案内を送ったところ、半年で約100社ずつ売り手と買い手から登録があったという。食材の新規販路開拓を目的とした売り手側、買い手側双方に需要があった。

 

 市場の潜在的な需要に対し、(株)インフォマートはどのようにして、企業間電子商取引事業を成功に導くことができたのか?

 

 同じようにウェブ上で企業間電子商取引を始めながら、自社のホームページを閉鎖した会社が多かったのは、既存の取引慣習の壁が大きく、新しくウェブへ移行することができなかったこともある。ウェブ上での不特定多数の商談はそれほど難しい。

 

 (株)インフォマートは「あくまで、企業同士の商談・取引の場を提供することに徹する業務」という。

 

電子商取引に大切な企業与信

 

 電子商取引において、お金の支払いや商品の引き換える上で、様々なトラブルも起きた。トラブルを減少させるには、参加会社の与信が一番問題となる。同社の特徴は、買い手も売り手も有料の会員制度であること。事務所をもった法人が、同システム参加の条件。金融機関によるシステム参加時の審査があり、独自基準にあった会社だけが参加できるようになっている。会社規模は関係ない。
 

 それでも「ASP商談システム」で金銭トラブルがあった場合、誰が一体責任をとるのかいった問題が、ここで生じる。日本全国、インターネットを通じた顔を合わせない取引だからこそ、信用が第一。
 

 (株)インフォマートは、取引で発生する売掛金を100%保証する「決済代行システム」を2000年にスタート。売り手は請求先を(株)インフォマートに1本化して請求、買い手からの商品代金回収は100%同社が保証。取引金額を月末に締め、翌月10日に支払うことも可能にした。このことで、取引先に対する代金回収リスクをとらずに、ウェブ上で安心して商談取引ができるようになった。「決済代行システム」は、「ASP商談システム」を使う会社のほとんどが利用している。使用料は取引額の5%。

 
08120502b.gif 

 

 「ASP商談システム」を使って、新規販路を開拓しようとする多くの中小の食品製造・生産会社が、自分の食材の使い方をレストラン・ホテル・スーパー・給食といった買い手に向けて提案する「レシピマート」というサービスも同社はしている。
 

 ウェブ上でカタログ掲載をしているだけでは食材は売れない。有名シェフや有力調理学校のレシピ販売を手掛けたり、飲食店コンサルタントを行ったりしている5社と提携し、食材レシピを売り手、買い手双方に提供。「食材」「料理名」などのキーワードを入力するとレシピの一覧とその食材の取り扱い会社が出てくる仕組み。
 

 また、食材を売りたい会社対象に、買い手が今なにを仕入れたがっているかを聞く「『仕入』の本音セミナー」を開催し、どんな食材をどんなタイミングで、どのように売ったらいいか、をサポートする。
 

 (株)インフォマートの「ASP商談システム」は、単なるウェブ食材カタログ集ではない本領がここにある。
 

 FAXや電話や紙を使って行っていた受発注業務をウェブ上で行う「ASP受発注システム」を利用する食材買い手企業は、年商5億.550億ほどの大手外食チェーンや給食、ホテル、レストランなどで約500社。約1万1000店舗が同システムを使用している。

 

 同システムを利用することにより、買い手の大手会社にとっては、仕入価格の削減と通信費、受発注に関わる人件費の削減ができる。実例を2社紹介する。

 

 クラシカルな「ビヤホールライオン」を全国に211店舗展開する(株)サッポロライオンは、同システムを利用することで年間2058万円コストダウンできた。取引先約440社を、同システムを利用し377社に整理。スケールメリットのある仕入れを行うことで、仕入原価を年間約1400万円削減。FAX・電話での発注をウェブに替えることで、通信費年間約658万円を削ることに成功。

 

 イタリア料理店「カプリチョーザ」など約200店舗を展開する(株)WDIは、同システムを利用することで年間1163万円のコストダウン。いままでのシステムの使用料が1ヵ月18万3000円。同システムを入れることで年間約76万円の削減ができた。大きかったのは人件費。経理システムの伝票整理等に専任社員3人。忙しい月末にはもう1人使っていたため毎月3・5人で伝票整理等を対応していた。同システムを利用することで、この業務を1人で対応できるようになった。全体で2・5人分の人件費をコストダウンすることができ、年間約900万円を削減。その他通信費で年間約187万円を減らすことに成功した。清水謙代表取締役社長は、1968年生まれ。2003年よりWDIに社長に就任し、2005年より同システムを導入している。

 

 今年、外食チェーンを中心に82社が「ASP受発注システム」を新たに利用するなど、同システムを利用する外食チェーン会社の増加は著しい。外食チェーン本部とすでに取引をしている卸会社、生産製造会社がともに「ASP受発注システム」を利用するために、新たに参加するケースも増えている。

 

FCの食材調達が一気に変わる?
新サービス「FC本部受発注システム」来年1月スタート

 

 来年1月より、飲食フランチャイズ(FC)本部・FC加盟オーナー・店舗のための新たなサービスとして「FC本部受発注システム」がスタートする。

 

 FC本部からの「直営店舗だけでなく、FCを含めた全店舗の管理を行いたい」「FCオーナー・FC店舗に適時な指導・教育ができない」「FCオーナーへの仕入明細票作成・請求書発行に時間がかかる」という声やFC加盟オーナーからの「自分が運営する直営店舗の仕入金額が、本部からの仕入明細書を待たないと把握できない」「仕入数量・月末在庫から適正な仕入把握ができない」という声から生まれたもの。

 

 今まで直営店舗を持つチェーン会社と取引先会社で活用していたウェブ上の受発注システムに、FC本部と加盟オーナー・店舗に対してFC展開に必要な機能をつけた。特徴としては、FC本部とFC加盟オーナー・店舗が、仕入れや請求業務などの一括管理ができるようになったこと。(1)FC本部が直営店とFC加盟店の仕入状況がリアルにわかり、ニーズの変化や問題点を把握しやすい。(2)FC本部とFC加盟オーナーが共有データを持つため、FC本部がFC加盟オーナーに出す請求書の作成を簡便化することができる。(3)FC加盟オーナーは運営する店舗の仕入状況をリアルタイムで把握できるなどのメリットがある。

 

 日本におけるFCチェーン1246チェーンのうち約50%、540チェーンが外食FC。今年、外食企業に向かって「勝ち組になる飲食店経営セミナー」や「日本一の店をつくる飲食経営セミナー」を開催し営業サポートをした(株)インフォマート。同社は、外食FCチェーン本部とFC加盟オーナー・店舗への新サービス本格化を来年スタートさせる。

 

▲ページの先頭へ